各業界の方の声

一般社団法人 岐阜県建築士事務所協会
西濃支部長 安田 様

岐阜県内においても、昭和56年以前の旧耐震住宅の耐震化率は低く、以前より大きな問題とされてきていました。
2015年度には行政と連動して1,000件を超える旧耐震住宅の戸別訪問をおこない、民間住宅の耐震調査の啓蒙活動をおこないました。
結果としては20件ほどの方が耐震調査をされ、2件の方が住宅の耐震補強工事をおこないました。
東日本大震災以降、学校等の公共の建物の耐震化はすすんでおりますが、民間の古い建物の耐震化はわずか3.9%にとどまっています。
1番の原因として「自己負担額が高額で、息子さんや娘さんに負担をかけさせたくない」という生の声を数多く聞いてきました。
 
今回の熊本地震においても、被災建物応急危険度判定の調査員として、現地入りし実感したことは、建物の外に逃げても瓦やエアコン室外機の落下やブロック塀の倒壊による危険が非常に高いと感じました。
 
本来であれば、住宅の建替えや制震工法等のリフォームによって、住宅そのものを耐震化するのが望ましいですが、費用面や家庭の事情で対策出来ない方にとって、安信さんが出されている小型シェルターや防災家具という選択肢は十分にあると思います。
小型とはいえ、家の中に身を守るスペースがあるという安心感や、非常時に逃げ込むという意識が芽生えるからです。
田舎の方ではご先祖様を大事にされていらっしゃる方も多いので、押入れシェルターを仏間に設置して仏壇を壊れないようにするのもいいのではないかと思いました。

一般社団法人 地域安全協会
代表理事 山本様

地域安全協会は、平成17年に警察や消防などの助言により、防災、防犯、救急、福祉活動を通じて、
「安全で安心なまちづくり」に寄与することを目的に設立された団体で、行政や防災士育成の講師として講演会・セミナーやイベント・技術指導などを中心に活動しております。
 
昨年は熊本地震で多大な被害が出ましたが、対岸の火事的に考えられている方が多く、自分の身に降りかかる現実かも知れないと、地震対策を具体的にされる方が少ないと感じております。
 
地元小学校144校で、学童児童の子供達に防災教育を行ってきましたが、「構-kamae-」を知るまでは、何の疑問もなく、「地震が来たら机の下に隠れなさい」と教えてきました。
机の下に隠れるということは、地震の瞬間におこなえる「身を守る」為の最良の行動でありますが、「机そのものが丈夫でない」と意味がないと考えを改め、セミナー活動やイベント活動を通じ、防災家具の普及活動を開始いたしました。
 
災害は日常の延長上にあります、災害がない日常を快適に過ごすためには、性能だけでなく、見た目や品質も重要です。この点において「構-kamae-」は良くできた製品であり、自信をもってお薦めできます。
古い住宅の耐震化がすすまない以上、安価で「命を守る」対策は、今後の日本の課題であり、私たち防災士の役目だと考えております。

北淡震災記念公園 
宮本様

北淡震災記念公園は、阪神・淡路大震災の野島断層を、震災時の状況そのままに保存しており、国の天然記念物に指定されている防災施設となり、自然エネルギーの脅威を実感できます。
保存館以外にも、被災した住宅を保存したメモリアルハウスや、震災体験館、物産館、セミナーハウス等、広大な敷地内に様々な設備を完備しております。
 
震災より20年以上経過した現在では、震災を知らない世代が4割を超えましたが、
当施設では、震災の記憶を風化させないために、震災体験者20名からなる、語り部さんが、震災の記憶を継承したいと当時の状況や教訓を語り継いでおります。
 
当施設の目的として「自助の重要性を知ってもらうこと」を最重要課題と考えています。
本年度より、家族で話し合うきっかけになればと、保存館入口にて「防災新聞0号」を入場者の方に無料配布しております。
 
「構-kamae-」という商品について、「学校で地震が来たら机の下に隠れなさい」と教えられてきましたので、反射的にもぐる方が多く、命を守る有用な商品として、コストも安いので、地震対策の選択肢の1つとして検討する価値があると思います。
地震対策とは大がかりな工事だけではありません、個人レベルで出来る小さな対策が家族の命を救うこともあります。
自助とは特別なものではなく、日常生活にとけこませることがポイントです。様々な選択肢を精査して、最後は個人でどういう対策をするか考えて行動しないといけません。