家族防災マニュアル
■「FCP(Family Continuity Plan)=家族継続計画」
FCPって何?
東日本大震災において、多くの企業が貴重な人材を失ったり、設備を失い、事業を続けることが困難な状態に陥りました。
ビジネスの現場では、大きな災害や予期せぬ事故が起きた場合に、企業が事業を続けたり、早く再開させるための計画である「BCP(ビジネス・コンティニュイティ・プラン)ー事業継続計画」を策定する事が浸透してきています。
BCPを私たちの家庭に置き換えたのが「FCP(ファミリー・コンティニュイティ・プラン)ー家族継続計画」です。
災害は突然やってきます。人は思いがけないことが起きると頭が真っ白になり、何をすれば良いかとっさには行動できません。
そんな時に備え、家族間での決まり事を作っておき、常に携帯しておく事で、緊急の事態でも対応する事が出来ます。
具体的に何をすればいいの?
FCPはBCPと同じで「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の各分野で緊急事態が発生した場合の対処方法を整理します。
ヒト:家族の安全や健康に関する視点 | ・耐震補強工事や防災家具、 シェルター等の安全確保 ・家族の安否の確認方法や避難場所の下調べなど |
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モノ:住宅や持ち物・物資に関する視点 | ・ハザードマップなどで、 地震・水害などの危険性の事前確認 ・地震や災害に備えた備蓄や防災グッズ |
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カネ:お金・財産に関する視点 | ・緊急事態に備えた手元現金の確保 ・金融資産、財産の目録 ・火災保険、地震保険、生命保険 |
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情報:情報の視点 | ・パソコン内のデータ |
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まとめ方としては、“家族全員がわかる言葉”で“実行できること”を“簡潔に”まとめることが重要です。せっかくまとめても、読みにくかったり実行できないことでは意味がありません。
◆マニュアルが必要な訳は?
人は想定外の事態が生じた時には頭が真っ白になり、シュミレーション通りに行動できません。家族会議で決定した内容の大半も、事態が落ち着くまで思い出すことが出来ません。
そうした時に頼りになるのがマニュアルです。
◆マニュアルは全員が携帯を!
実際には、想定した通りの災害が発生することは極めて稀です。しかし、マニュアルをベースにして状況に応じた対処をすることはできます。ここが重要なのです。被災時にはマニュアルのあることを心強く感じることでしょう。
※マニュアルは、財布やかばんの中に常に携帯しておくことを強くおすすめいたします。
◎家族防災会議は避難訓練と同じで、一度だけすれば大丈夫というものではありません。
できれば時期を決めて、毎年行うなどすることで意識も高まり『心構え』ができると考えます。
ダウンロードしてお使いください。